歯科医師 中山 瑞稀(なかやま みずき)インタビュー

目次

KGKデンチャーは「入れ歯の完成形」に近い

御院の患者さんの層は?

年齢層は、近くに神奈川大学があるので学生さんも多いですが、院長が開業して約30年なので院長を信頼してきているご年配の方も多くいらっしゃいます。
入れ歯の無料相談会を月1回(2025/6月現在)開催し、タウンニュースにも載せるようになったので、入れ歯のお悩みを持っている新規の患者さんも結構いらっしゃいます。
KGKデンチャーは「入れ歯の完成形」に近いと思うので。

評価が高いですね。

そうですね。
患者さんの満足度も高いですし、やっていて手応えもあります。
保険の入れ歯とは全く違うところがゴールになっているので、すごいなと思います。

「いい痛み」と「悪い痛み」がある

具体的にどういうところが「すごい」のでしょうか?

印象の取り方(型取り)が保険とは全然違いますし、調整ひとつとっても筋肉が元気になって痛くなる「いい痛み」があります。
揺れて動いちゃって痛いくなっている「悪い痛み」があります。

「いい痛み」と「悪い痛み」?

頬っぺたの筋肉や舌の筋肉が元気になって、形が変わることで入れ歯が動くのはいいんです。
元気になっているから動く、これはいいんです。
「噛んだ時の音」や「入れ歯同士が当たる音」で強い弱いも分かりますし「あ、この当たりはズレている」というのも分かります。
「あ、これは悪い動きだから、ここを削りましょう」と細かくやっていきます。
保険の入れ歯だと、クラスプ(バネ)を強くするなど、歯ぐきや他の歯などに負担を掛けるやり方でしか治せないんです。
お口の中の機能を回復しつつ、痛いところを調節できるKGKデンチャーはすごいなと思いますね。

入れ歯の音で分かるんですか???

両方いっぺんに噛んだ時に本来は「一致した音」になるんですけれど、どこかが強く当たっているとカタタカという音が出たり、ばらつきがある、ガタつきがある、などそういうところで判断しています。

さすがですね!
それと「歯科技工士さんの立ち合い」があるとのことですが。

はい、印象を取る時(型取り)や入れ歯のセットなど、6回以上立ち会います。
入れ歯が慣れるまでの調整はコチラでもしますが、「これはちょっと近藤義歯(KGKデンチャーを作る日本唯一の歯科技工所)の技工士さん診てもらわないといけないな」というものは、入れ歯の立ち合いの日にまとめて診てもらったりします。

「近藤義歯の日」というのがあるんですね。(笑)

そうですね。
結構多忙な技工所さんなので。

KGKデンチャーを入れた患者さんのビフォアアフターで、印象的なものはありますか?

今日の午前中に来た80代の患者さんですが、噛み方を忘れちゃっているんですね。
KGKデンチャーを入れて、おせんべいやナッツを噛んでもらおうと思ったのですが「怖くて噛めない。噛み方を忘れちゃった」と。
食事は結構いろいろなものにトライして、食べられるものが増えているので、すごいなと思います。

「噛み方を忘れた」ということは、10年20年合わない入れ歯を使っていたということですね。

(突っ込み気味に)そうなんですね。
合わない入れ歯をずっと使っていて不満だったけど、KGKデンチャーを入れて動かない安定した入れ歯になって、噛むことを思い出してきたり。

「たくあんがポリポリ食べられる/海苔をパリッと噛み切れる」入れ歯

噛めない入れ歯を使っていると、頬の内側に筋肉がデロンとなってくるという話を聞いたのですが、本当ですか?

そうですね。
噛まないことで筋肉が衰えてきます。
噛む力の見える化のために、最近取り入れているのは「口腔機能低下症」の検査です。
保険でも出来るようになりました。
入れ歯の相談をする前に「グミゼリー」を使って咬合力(こうごうりょく:噛む力)を測って、現状どれだけ噛めていないかを知ってもらいます。
お口に入れて噛んだグミがそのまま出てくるケースもあり、視覚的に見て「そうなんだ、噛めないんだ」と患者さんも分かります。
歯科医師が「咬合紙(こうごうし:噛み合わせを見るための赤や青い薄い紙)」で患者さんにカチカチしてもらって見るのと、「噛みくだけないグミ」を視覚的に見るのとでは、説得力が違います。
そこからリハビリ入れ歯でリハビリをして、どれくらい噛めていくかの経過を見ます。
グミが細かく噛めるようになると「噛む力が強くなった!」と患者さんの満足度につながりますし、噛むことで「唾液もこんなにいっぱい出るようになった!」と一目瞭然です。
(検査時、唾液の量も測ります)
患者さんの食事内容も「たくあんがポリポリ食べられるようになった」というお話を結構聞くので、それだけ結果が出ているなと。

入れ歯でたくあんが食べられるのは素晴らしいですね!

なかなか入れ歯では食べられないですよね。
あと「海苔をパリッと噛み切れるようになりました」というのもありました。
入れ歯にちょっとでもすき間があると、薄いものを噛み切るのは難しいんですね。

そういえば、レタスが食べられるようになったと話していた患者さんもいました。
そうなると、先生も嬉しいですね!

かなり楽しい治療の一つですね。
食事の内容がガラッと変わるのはすごい・・・患者さんの満足度が目に見えて上がるので。
今までお粥みたいのを食べていたのが硬いものも食べられるようになったという話を聞くと、患者さんの生活に寄り添えているんだなと思えます。

いつもお粥じゃ食べた気がしないですよね・・・。
KGKデンチャーのハードルとして費用面があると思うのですが。

お年を召された患者さんが「お金を持っていても、あっちには持っていけないからね」と仰っていました。
「食べたいものを諦める」のではなく、「好きなものを食べたい」という気持ちを大切にしてほしいなと思います。
美味しく食べられれば元気にもなるし、気持ちもハッピーになりますよね。
介護のリスクも下がるし、ご飯の準備の手間も減って、ご家族と同じものが食べられるようになります。

「歯のある家族と総入れ歯の自分とでは、食べるものが変わってくる」

家族と同じものが食べられない・・・。

そうですね。
「歯のある家族と総入れ歯の自分とでは、食べるものが変わってくる」といいますし、旦那さんと奥さんの噛む力が違うから「あたしは食べられないけど、旦那はこれ好きなのよね」と調節しながら食べている方もいらっしゃると感じます。
ご高齢の夫婦2人暮らしの方でご飯の準備をされている方でも、気を遣っているんだなと思います。

「家庭内噛める度格差」があるということですね。
自分は食べられるけど旦那は食べられないとか、旦那は食べられるけど自分は食べられないとか・・・大変ですよね。(汗)
ふと気が付いたのですが、先生は患者さんのお話をよく聞いていらっしゃいますね。

そうですね。
なるべく距離の近い歯医者でありたいと考えているので、患者さんとはコミュニケーションを多めに取るかもしれないですね。

特に年配の方は「先生と治療以外の話をするのは忙しそうだから申し訳ない」と思う方が多いと聞きます。
同じように、先生に「痛い」「噛めない」と言いづらいという遠慮がちな方も多いとも聞きます。

(気が付いたように)ああ、もう全然ささいなことでもお聞きしたいですし、おしゃべりしに来ていただいても全然いいかなと思っています。
患者さんに出来るだけ寄り添いたいです。

そういってもらえるとホッとします!
専門的な話になりますが、「ゴシックアーチ」というもので噛み合わせを測るそうですが。

ネジをまわして、カチンと噛んで、噛み合わせの高さを測ります。
保険の入れ歯じゃやらない仕組みで、ネジの高さを変えて「どうですか?」と聞くものです。
最初「それで分かるのか?」と思ったのですが(笑)、患者さんが「あ、ここしっくりきました」とちゃんと仰るんですね。
0.5ミリずつネジをまわして高さの感触を感じてもらうのですが、決まる瞬間があるんです・・・「あ、ここ高いです、ここ低いです、ここしっくりきます」と言ってくださるんですよね。
患者さんが本来お持ちの「ここなんだよ」という高さがあります。(中心位:ちゅうしんい)
そこをしっかり基準にして入れ歯を作るのがすごいです!

保険の臨床ではなかなか見つけ出せないポイントです。
保険は咬合床(こうごうしょう)というものをぐっと噛ませるので、どこがピッタリくるかという高さは決められないんです。

患者さんに慕われている父の姿を見て歯科医師を目指しました

どうして歯医者さんになったのですか?

父が歯科医師だったのが大きいですね。
働いている父が大変そうではありつつ、父の病院に遊びに行くと患者さんに慕われている姿を見て目指しました。
なので、入れ歯には結構思い入れがあります。
入れ歯は「噛めるようにする技術」なので、個人的にも大事にしようと思っています。

サウナがマイブームです

マイブームは?

サウナですね。
サウナでリフレッシュします!
「龍泉寺の湯」は好きですね~外気浴が気持ちよくて。
お酒も好きなんですけどね。(笑)

迷っている患者さんに一言

入れ歯相談会に来ようかどうか迷っている患者さんに一言、お願いします!

いざ治療が始まると、間隔を開けずに来ていただくことが多いです。
確かに歯医者は億劫なのですが、結果が出るので頑張って来ていただきたいです。
そして定期的なメンテナンスがとても大事です。
入れたら後は放置でいいかというと違いますし、入れたところがスタートと考えてほしいなと思います。
→入れ歯を入れた後の当院の思いについてはコチラ
無料で「入れ歯相談会」もやっていますので、「入れ歯で困っているけど、どこに相談したらいいか分からない」という方はぜひ話だけでもしに来てもらえればと思います。
入れ歯専門の歯科技工所の歯科技工士さんと入れ歯アドバイザーさんが、入れ歯のお悩みを聞いてくれます。

インタビュー:2025/6/15

院長

柿山 宏史(かきやま ひろふみ)

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