柿山 宏史院長インタビュー

目次

「超精密入れ歯」KGKデンチャーの奥義「フルバランスオクルージョン」

KGKデンチャーについて、どういう評価でしょうか?

バイト(噛み合わせ)がよく、正確に噛める、患者さんの満足感があることで、先生たちも喜ぶので、僕も嬉しいですね。
「フルバランス」でやるのがいいですね。

フルバランス?

「フルバランスオクルージョン」といって、食べ物をしっかりと噛んでペースト状にできる「噛んだ時に肉汁が出る噛み合わせ」です。(上記画像参照)
このフルバランスはそれ以外にも・・・寝ているときの呼吸が大事で、それにも関与します。
もしこの入れ歯がなかったら、咬合(こうごう:噛み合わせ)の高さがなくなっちゃう。
そうすると、ベロの位置が後ろにいって、気道が塞がり、呼吸が出来なくなっちゃう。
続きは「呼吸位も診ます」で!

つまり「KGKデンチャー」を入れた方は、「寝ているときの呼吸しやすいように考えて作製してあるから、入れ歯を入れて寝てね」ということですか?

そうです。
近藤義歯の入れ歯は、呼吸まで考えて作られているんです。

呼吸をうまくするための入れ歯

KGKデンチャーは、「噛める入れ歯/呼吸をしやすくする/ベロがノドの落ちないようにする」その3つの役割があるんですね。

はい、ベロが前の方にいくんです。
本来の歯がある意味は、呼吸をうまくするためでもあります。

歯が無くなると、ベロはどこにいくんですか???

歯がなくなったら、噛んだ時に空隙(くうげき:すき間)がなくなる・・・つまり、上アゴと下アゴの高さが低くなる、するとベロは後ろ(のどの方向)に引っ込むしかないんです。
噛み合わせの位置を「中心咬合位(ちゅうしんこうごうい:歯が噛み合う位置)」といいますが、最近「呼吸位」というのがいわれているんです。
糸切り歯の4番目の歯が合うところが「呼吸位」と呼ばれています。
4番目と上の3番目が合う位置、要は切端咬合(せったんこうごう:上下の前歯の先端が当たる噛み合わせ)の状態が、寝る時には一番寝やすく、睡眠の質がいいんです。

睡眠の質が良くなる呼吸位にアゴは動こうとしますが、歯並びが悪いと、歯が邪魔になって呼吸位には辿り着けない。
だから特定の場所「奥歯」に力が掛かり、ヒビが入って、かぶせ物が壊れるんです。

(カメラマン)それ、僕です!

奥歯の歯ぐきに嫌気性菌(けんきせいきん:歯周病菌など空気が嫌いな菌)が入って、住みついて、ひどくなって、割れて、腫れます。
「呼吸位」が大事・・・いかに呼吸位をうまく出来るような噛み合わせを作れるか?に今は変わっています。
人は5分で死ぬんです、首を絞められたら。
息が苦しいときは、どんなことがあっても無意識に「呼吸位」にいこうとするんです。
だから、力が掛かって割れちゃうんです。

今まで「ストレスで歯ぎしりをする」といわれていたんだけど、力の量が違うんですよ、生死を左右する呼吸に関係しているから。
力の量がものすごい、だから歯が割れるんです。
そして、寝ている時にだいたい病気が起きるんです。
そういう人を1人でも多く救いたいです。
詳しくはコチラ→「呼吸位(こきゅうい)」まで診ます

なぜ歯医者さんに?

ご出身は?

熊本の福岡寄りの山鹿市(やまがし)です。

どんな少年でした?

運動が好きでした・・・野球や陸上をやっていました。
中学生の時、市の陸上大会で1位だったので、高校は箱根駅伝に出る学校にスカウトされました。

どうして歯医者さんに?

自分の家の近くに歯医者がなくて、苦労したんです。
親に順番を取りに行ってもらって、学校を遅刻して通院していました。

歯医者まで結構遠かった?

4キロありましたね、小学生なので歩くしかない。
ちなみに、小学校は1年から往復8キロ歩いて、高校は自転車で片道16キロでしたね、往復で2時間くらいでしたね。
雨の日も風の日も自転車で通学しました。

それと、自分もなぜか虫歯が出来やすかったんですよ。
今考えると分かるんですが・・・歯ぎしりして、ヒビが入って、菌感染をしていたんでしょうね。

歯医者が遠かった&少なかった&自分も歯で苦労されたのですね。
大学は広島大学だったとのことですが、学生時代の思い出はありますか?

ラグビーをやっていました。
大学卒業後、自費治療の研鑽を積んで、29 歳で今の白楽駅前歯科の場所の近くで開業しました。

どうして白楽で開業?

どうして横浜市の白楽だったのでしょうか?

開業当時、ちょうどバブルがはじけたころでした。
当初、現在の「白楽駅前歯科」の隣りの薬局の2 階の1室でスタートしました。
居抜きでユニットが2台あって、それを修理して始めたんです。
2011年に東日本大震災があった際、新しいレントゲン機材や、最新の咬合検査器械(キャディアックス)、レーザーなどを購入したけど、機材が重くて床が心配だったので、コチラ(白楽駅前歯科)も残しつつ、今の柿山歯科医院があるところも医院を増やすことになりました。

では、今白楽駅前歯科があるところが、柿山歯科発祥の地、なんですね!

その後にコロナもありましたが、おかげさまで患者さんが立ってお待たせするほどでしたので、やはり残しておいてよかったな、と。

盛況なんですね!
白楽駅下りてすぐの「六角橋商店街」は、昔ながらの商店街っぽい感じでホッとします。

昔は神奈川県の3大商店街(六角橋商店街/洪福寺松原商店街/横浜橋通商店街)といわれ、通りを見ると人の頭しか見えないくらいの混みようだったんです。
広島から東京に出てきて住もうと思ったら、一番家賃が安かったのがここだったというのもありますね。
神奈川大学があって学生の街だからかもしれませんね。

開業されてほぼ30年ですが、その当時から来ている患者さんもいるのでしょうか?

いますいます。
当時50歳ぐらいだった方が80歳ですが、皆さん結構お元気ですよね。

お口が健康だから元気なんですね!もしかして入れ歯はあまりない?

入れ歯もインプラントの患者さんもいらっしゃいます。
インプラントの患者さんで、うわ物に何を入れても壊れちゃう方がいまして。
「メンテナンスに来ているのに壊れる・・・どうしてだろう」と、ずっと考えていたんです。
現状での答えは「呼吸位」が悪いから、咬合(こうごう:噛み合わせ)が強く、力のコントロールが出来ていない・・・「呼吸」は生きていく上で一番大事です。

「患者さんはメンテナンスに来ているのに、何で壊れるんだろう?」とモヤモヤしていたのが、「呼吸位だ!」と気づいたのですね。

そうそうそう。
呼吸位についてはコチラ

ピラティスがマイブームです

マイブームは?

ピラティスかな。
機械を使ったピラティスなんですが、バネみたいのを使います。
嫁さんに一緒に行こうといわれて行ってみたら、結構きついんですよ。
ピラティスは、もともとドイツで第一次世界大戦で傷ついた兵士のリハビリのために考案されたんですよ。

そうなんですね!
動作はゆっくりだけど、結構負荷が掛かるイメージです。

ゆっくりで「呼吸」も大事にします。
インナーマッスルを鍛えていきます。

呼吸という視点が「線」になっていきますね。
奥様と一緒に行かれるんですか?

一緒に行くと競争心が出てしまうので行かないです。(笑)
ちょっと笑うだけで着いていけないくらいキツイですから。

ピラティス、きついんですね?

(実感を込めて)きついんですよ~、結構負荷を掛けられるので。
先生たちのスタイルがむちゃくちゃいいんですよ、痩せているけど力が強い「痩せマッチョ」です。
呼吸をプラスしたエクササイズで、いい意味でイメージと違っていました。

患者さんにメッセージ

入れ歯でお悩みの患者さんに一言、お願いします!

これからの楽しみは、食べること、喋ること。
この2つをするためには、近藤義歯研究所の入れ歯「KGKデンチャー」が必要だと思うんですよね。

プラス、呼吸と睡眠の質をよくする、それが一緒に出来るのでいいな、と。

一石二鳥ですね!「食べること×喋ること×呼吸×睡眠」という感じでしょうか

(実感を込めて)ほんとに。
そうなると「一石四鳥」になりますね。

取材後記

経験豊富な先生の語り口はとても独特なペースがあり、聞く者を引き込みます。
患者さんのために考え抜く先生だということは、お話しの端々に感じ取れました。

インタビュー:2025/6/15

院長

柿山 宏史(かきやま ひろふみ)

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歯科医師

本多 聡志(ほんだ さとし)

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