密着!入れ歯の作り方

入れ歯のを作るのに、どれくらいの工程数があると思いますか?

う~ん、20工程くらい??

桁が違います。
KGKデンチャーだと、225工程です。

え?!225工程?何があるのかさっぱり見当がつきません。

では一緒に見て行きましょう。

1. カウンセリング

まず、「噛める度チェック表」で噛める度を「点数化」して、現状どれくらいの食べられる力があるか?また、KGKデンチャーで治療した暁には、どれくらい食べられるようになりたいかをカウンセリングします。
→簡易的な点数化の様子は入れ歯相談会のページへ
点数化することで、患者さん、歯科医師、歯科技工士の共通認識を採ることも出来ます。

2. リハビリ入れ歯の型取り立ち合い

歯科医師と歯科技工士が阿吽の呼吸で行う、シリコン印象(上記写真)を用いた精密な型取りは、KGKデンチャーならでは。
型取りは上下のアゴ各3回ずつ違う硬さの「シリコン印象材」で取るため約2時間掛かり、患者さんをはじめ歯科医師・技工士みな根気のいる作業です。
※患者さんは技工士と「リハビリ」入れ歯の型取り/仮合わせ/セット、「ファイナル」入れ歯の型取り/仮合わせ/セットと合計6回お会いできます。
↓立ち合いの様子と、立ち合い担当の技工士のプチインタビューはコチラ

3. 仮のリハビリ入れ歯作成

良い入れ歯は良い設計から。
取った印象を技工所に持ち帰ります。
入れ歯を作り始める前に、入れ歯の設計を歯型、印象、模型、レントゲン、顔貌の写真を見て行います。
このあと、複模型作成・マウント・サベイング・パターン・スプールイング・メタル形態修正・排列・形成と進みます。
↓立ち合い及び入れ歯の設計担当の技工士の仕事の様子&プチインタビューはこちら

部分入れ歯の場合、バネを金属で作ります。
バネも、残っている歯に負担を掛けないけれどすっと外れないといけない、けど、外れすぎてはいけないという非常に微妙な屈曲(くっきょく:ワイヤーを曲げる技術)が要求されます。
↓バネ部分の屈曲の様子と、先生とのコミュニケーション担当の技工士の仕事&プチインタビューはこちら

4. リハビリ入れ歯の仮合わせ〔立ち合い〕

5. 本リハビリ入れ歯製作

ロウの入れ歯をプラスチックに置き替えるプロセスをどうやっているか、ご存知ですか?
なんと、ロウを溶かして(脱蝋:だつろう)排出し、その空いたスペースにプラスチックを入れていくんです。
そのロウをプラスチックに置き換える作業(重合:じゅごう)ために、ロウで出来た入れ歯の周りを精密に「石膏」で埋めていきます。
しかも3回に分けて。
(ロウの入れ歯を動かないように石膏に埋める作業を埋没(まいぼつ)といいます。)

仮合わせした入れ歯そのままの形を「ロウ」から「プラスチック」に置き換えるために、細心の注意を払ってきめ細やかな作業が行われているのです。

1没

2没

3没

ちなみに、KGKデンチャーで使うプラスチックは世界最高峰の素材「イボベース」を使っています。
最高級プラスチック(レジン)ですので、水を吸いづらい=においや汚れが付きづらいです。

ちなみに、実際にロウからプラスチック(レジン)に置き換える機械がこちら↓↓
ゆっくり入れていくので、ほぼ水を吸わないプラスチックに置き換わります!

レジンに置き換えた後、周りの石膏の割り出し・入れ歯の研磨・着脱・咬合調整・リハビリ入れ歯の納品化と進みます。
↓正確にロウをプラスチックに置き換える作業の様子や、担当者プチインタビューはコチラ

6. リハビリ入れ歯セット・調整

リハビリ入れ歯は、端が透明になっているのが目印です。
技工士も立ち合い、噛みあわせを調整(上記写真の赤や青の部分がなくなるまで調整します)します。痛みの原因となる粘膜部分の調整も、「デンスポット」というワックスを使って調整します。
さらに、入れ歯が転覆しない(外れない)ように、何度も何度も入れ歯を出し入れをして調整します。

7. ファイナル入れ歯の型取り〔立ち合い〕

3~6か月のリハビリ期間でお口の筋肉や噛み合わせの治療が済んだら、いよいよ本番のファイナル入れ歯の型取りです。
リハビリ入れ歯の型取りと同じ工程で、2時間かけて型取りを行います。

8. ファイナル入れ歯製作

ファイナル入れ歯もリハビリ入れ歯と同じ工程を踏みます。(リハビリで口の筋肉の形が変わっているため、ファイナル入れ歯が必要です)
まずはロウで出来た仮のファイナル入れ歯を作ります。
↓実際の排列(歯を並べる作業)の様子や心意気、プチインタビューが見られます。

9. ファイナル入れ歯の仮合わせ〔立ち合い〕

10. ファイナル入れ歯製作

いよいよ仮(ロウ義歯)のファイナル入れ歯をもとに本番(プラスチック)のファイナル入れ歯を作っていきます。
上記は、埋没・重合・石膏からの割り出し後の入れ歯の「研磨」の作業画像です。
磨くといっても、ヤスリでちょっと削るではなく、専門的な機械や道具(豚毛、布バフ、液体研磨剤)や「艶出し専用」の機械もあります。
担当技工士さん曰く「患者さんが口に入れた時に、痛くないように隅々までチェックします」と。
下記の動画の中に出てくる口の中の模型も、すごくリアルで口の中がいかに精密に取れているか分かります。(そのあたりのノウハウが、他ではないものです)

この後に、入れ歯の着脱・咬合調整・納品化と進みます。
↓研磨だけでも複数の工程がある「入れ歯の研磨の様子/担当技工士のプチインタビュー」はコチラ

11. ファイナル入れ歯セット・調整〔立ち合い〕

出来たファイナル入れ歯のセット・調整を技工士立ち合いにて行います。
入れ歯で悩まれていた方にはにわかに信じがたいかもしれませんが、ここまで噛めるようになります。

KGKデンチャーの工程数「225」という数字が実感を伴ってくると思います。

いや~、こんなプロセスがあるとは!
そして作り手の顔が見えると、入れ歯というモノに「魂」が宿りますね!

はい、実際本多先生は「魂の入った入れ歯」とインタビューで答えています。
本多先生インタビューはこちらと、KGKデンチャーについて説明しているホームページもあるので(下記バナーをタップ/クリック!)そちらもぜひご覧ください。